少額から始められるおすすめヘッジファンドを紹介!最低投資額はいくら?

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ヘッジファンドって、富裕層しか投資できるものなのでしょうか?

それとも、少額から始められるヘッジファンドが実際に存在するのでしょうか?

そして、少額から投資可能なおすすめのヘッジファンドについて知りたい、そんな疑問を抱えて、この記事にたどり着いたかもしれませんね。

ヘッジファンドは、あらゆる投資手法を駆使し、どんな市場環境でも利益を追求することを目的とする絶対収益追求型のファンドです。

著名な富豪たちがヘッジファンドに投資していることで知名度が高く、海外の一部のトップファンドは機関投資家や一部の超富裕層を主要な対象としています。

しかし、すべてのヘッジファンドが高い投資ハードルを要求するわけではありません。個人投資家にも門戸を開いているヘッジファンドが存在します。

ヘッジファンドは少額では投資できない!?

Rankヘッジファンド名運用資産残高前年比
1ブリッジウォーター・アソシエイツ
(Bridgewater Associates)
1,057億ドル+6.9%
2ルネッサンス・テクノロジーズ
(Renaissance Technologies)
580億ドル-17.1%
3ミレニアム・マネジメント
(Millennium Mgmt.)
523億ドル+19.1%
4DEショー・グループ
(D.E. Shaw Group)
397億ドル+16.0%
5ツー・シグマ・インベストメンツ
(Two Sigma Investments)
395億ドル+1.8%

出典:Pensions & Investments

このランキングはアメリカのヘッジファンドの運用資産残高を示しています。上位5社は非常に有名で、ヘッジファンドについて調べるとすぐに名前が出てくるほどですが、これらの5社は主に機関投資家や一部の超富裕層を対象としています。

各ファンドの詳細情報は非公開であり、公式情報ではないため、最低投資額についても正確な数字は公表されていませんが、一般的には100万ドルから500万ドル以上と言われています。

これは驚くべき金額ですね。

しかしながら、これらの有名なファンドが最初からこのような条件を設定していたわけではありません。

長い歴史の中で、徐々に投資ハードルが高くなってきました。ファンド側は公にはその理由を語りませんが、最低投資額を引き上げることで、自分たちに適した属性の投資家を対象に絞っていると考えられます。

その主な理由は、最低投資額を満たす機関投資家や超富裕層は、長期的な投資を行う余裕があることです。ヘッジファンドは本来、長期投資を前提としており、市場が下落しても短期的に解約するような投資家向けではありません。

投資家もそれを理解した上で投資を行いますが、市場が不安定になると、資金が限られる個人投資家は恐れて解約することがあります。

解約が殺到すると、ヘッジファンドは将来の利益を見込んでいたポジションを解消しなければならなくなります。このような事態を避けるために、規模の大きく有名なヘッジファンドほど、最低投資額を高く設定しています。

個人投資家向けのヘッジファンドは少額から始められる!

「それでは、ヘッジファンドに少額で投資することはできないのでしょうか?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

確かに、数兆円規模のヘッジファンドへの投資は現実的ではないかもしれませんが、数百億円規模のファンドであれば、少額からの投資が可能です。

例えば、国内の数百億円規模のヘッジファンドでは、最低投資額を通常の10分の1以下の100万円から1,000万円と設定しているファンドも存在します。

同様の水準のファンドは海外にも存在しますが、大手ファンドですら情報収集が難しい中、規模の小さな海外ファンドの情報を得るのは非常に難しいことがあります。

日本から投資を検討するのであれば、国内のヘッジファンドから適切なファンドを選ぶことが確実です。

また、運用資産の規模と運用実績には必ずしも比例関係があるわけではありません。ヘッジファンドを選ぶ際には、過去の運用実績を真摯に評価することが大切です。

実際、運用資産規模が最も大きいブリッジウォーターの平均年間利回りは15%程度で、ヘッジファンドとしては中程度の成績です。一方で、運用資産を100億ドルに制限しているルネッサンスのメダリオンファンドは、平均年間利回り40%程度と非常に優れたパフォーマンスを記録しています。

元銀行員がおすすめする少額から投資できるヘッジファンドランキング4選!

調査したヘッジファンド

  • 暁翔キャピタル
  • ハヤテインベストメント
  • ベイビュー・ アセット・マネジメント
  • アズカルアセットマネージメント
  • エアーズシー証券
  • フロンティアキャピタル
  • エピック・パートナーズ・インベストメンツ
  • 武士道アセットマネジメント
  • Unearth International Limited
  • ストラテジックキャピタル
  • トータスパートナーズ
  • ヘッジファンドダイレクト
  • BMキャピタル
  • Japan Act
  • ミョウジョウ・アセット・マネジメント
  • プルーガ・キャピタル

※順不同

少額からのヘッジファンド投資に関する調査を行うために、上記の国内ヘッジファンドと実際に面談や問い合わせを行いました。

国内ヘッジファンドの中には、機関投資家専用のファンドが多く存在する一方で、一般の個人投資家を対象としているファンドも存在することが判明しました。

この調査では、最低投資額が低いヘッジファンドを中心に、優れた運用実績を持つおすすめのファンドをランキング付けしました。

RANK1 ベイビュー・ アセット・マネジメント

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  • 運用会社名:ベイビュー・ アセット・マネジメント
  • 投資戦略:日本の中小型株式を対象としたロングショート戦略
  • 最低投資額:1,000万円
  • 運用開始:2014年
  • 許認可:第二種金融商品取引業

ベイビュー・ アセット・マネジメントの特徴

  • 最低投資額が1,000万円
  • 市場下落時でも大幅なマイナス運用を回避
  • 利回りから手数料控除が必要
利回り4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月Total
2014年度+1.23%+2.42%+0.49%-0.13%+0.99%+3.85%-2.10%+0.60%+1.14%+8.71%
2015年度+2.54%+3.22%+1.75%+1.03%-1.05%-1.49%+1.38%+2.26%+1.88%-2.18%+2.53%+5.22%+18.23%
2016年度-2.07%+4.80%-1.19%+0.94%-0.12%+3.86%+3.16%+1.35%+1.14%+3.41%+1.58%+1.34%+19.51%
2017年度-0.26%+4.42%+1.27%+2.20%+2.77%+4.03%+2.56%+0.92%+2.42%+4.67%-2.06%-4.20%+19.95%
2018年度-0.71%+0.04%-1.86%+0.08%+0.72%-0.24%-4.11%-2.07%-1.42%+1.27%+1.16%+2.32%-4.89%
2019年度+2.16%-1.33%-1.21%-0.43%-2.08%-0.64%+3.54%+1.82%+2.65%-2.26%-8.16%-1.79%-7.96%
2020年度+6.66%+9.61%+5.79%+1.96%-0.62%+6.26%-1.54%+4.37%


ベイビュー・アセット・マネジメントは、最低投資額が1,000万円という低水準で、安定した運用が可能なファンドです。

この会社の投資戦略は、日本株式市場におけるロングとショート(買いと売り)を組み合わせた戦略を採用しています。もちろん、市場の影響を完全に回避することは難しい部分もありますが、下落相場においてもリスクを最小限に抑え、大幅なマイナス運用を回避できています。

ファンドの良い時期には年間利回りが約20%程度となりますが、ここから一定の手数料が差し引かれるため、実際の利回りは若干低くなることを覚えておいてください。

また、ベイビュー・アセット・マネジメントでは、募集金額に上限が設定されており、この上限を超えると募集が停止する仕組みとなっています。したがって、投資をご検討の際にはこの点にご注意ください。

RANK2 エピック・パートナーズ・インベストメンツ

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  • 運用会社名:エピック・パートナーズ・インベストメンツ
  • 投資戦略:日本株式を対象としたマーケット・ニュートラル戦略
  • 最低投資額:1,000万円
  • 運用開始:2011年
  • 許認可:第一種・第二種金融商品取引業

エピック・パートナーズ・インベストメンツの特徴

  • 最低投資額が1,000万円
  • マイナス運用を出しにくい投資戦略
  • 大幅なプラス運用は期待できない
  • 当初半年は資金がロックされる
利回り1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月Total
2011年+2.09%+0.38%+0.01%+4.53%-3.45%-4.38%-1.61%+11.01%-1.60%+2.55%+9.00%
2012年+2.30%+6.05%-0.29%+2.15%-8.78%+1.48%-5.84%-9.61%-1.63%+0.28%+0.77%-0.71%-14.07%
2013年+11.36%+2.57%+1.43%+14.44%+7.46%+1.93%+3.77%+0.67%+0.51%+3.33%-5.39%+3.07%+53.66%
2014年+7.64%+0.92%+3.59%+3.63%+1.89%+5.28%-2.17%+2.07%+0.65%-0.96%-2.24%-1.19%+20.28%
2015年-8.54%-0.43%-2.08%+7.29%+2.80%+1.09%-0.93%+1.99%+1.27%+2.30%+1.75%+1.38%+7.35%
2016年-1.64%+1.09%+6.91%+0.90%-2.41%-3.84%-1.45%+1.78%+2.17%+1.09%+2.05%-0.81%+5.55%
2017年+2.16%-1.55%-1.69%-0.51%+1.93%+1.12%+1.37%+0.37%+1.42%+1.11%-0.04%+0.67%+6.45%
2018年+1.78%-2.45%-2.57%-3.10%+2.95%-2.21%+3.47%+3.47%-3.97%-0.86%-9.20%-2.40%-14.76%
2019年+6.79%+0.73%+1.53%-0.11%+0.78%+3.00%+1.94%-1.15%+3.10%+1.78%+0.76%+2.24%+23.35%
2020年-0.09%+0.37%+1.24%+4.52%+1.05%+3.64%+4.74%+1.20%-0.26%-1.46%-9.00%+3.07%+8.58%
2021年+1.80%-0.85%+5.48%+0.74%-0.64%+3.52%-0.42%+1.38%+2.57%+0.58%+0.12%+0.44%+15.55%

エピック・パートナーズ・インベストメンツは、最低投資額が1,000万円という比較的低い水準に設定されていますが、その利回りについてはやや物足りないと言えるでしょう。

このファンドの投資戦略は、主に日本国内の株式市場を対象とするマーケット・ニュートラル戦略を採用しています。マーケット・ニュートラル戦略は、ヘッジファンドの多くの投資戦略の中で最もリスクを取らないとされていますが、その反面、リターンも比較的低くなる傾向があります。

長期間にわたり安定した運用を行っている点は評価されますが、ヘッジファンドとしての期待される高い利回りにはやや届かないかもしれません。

また、エピック・パートナーズ・インベストメンツへの投資には、ヘッジファンド証券を通す必要があるため、仲介コストがかかる点は考慮すべきでしょう。

RANK3 エアーズシー証券

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  • 運用会社名:WMQS グローバル・マネジメント LLC
  • 投資戦略:世界株式のロングショート戦略
  • 最低投資額:10万米ドル
  • 運用開始:2009年
  • 許認可:第一種・第二種金融商品取引業

エアーズシー証券の特徴

  • 最低投資額が10万米ドル
  • 世界トップレベルのヘッジファンド出身者が運用
  • 市場下落時でも損失を抑えている
  • 運用会社と販売会社で二重手数料
利回り1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月Total
2009年-6.42%-8.69%+7.16%+11.00%+11.60%-0.82%+9.36%+2.46%+4.38%-2.11%+3.93%+1.71%+36.18%
2010年-4.01%+1.88%+4.64%-0.40%-9.69%-3.28%+7.16%-4.38%+9.92%+4.62%-2.45%+7.40%+9.90%
2011年+2.72%+2.76%+0.19%+4.72%-1.91%-0.02%-3.76%-8.63%-9.46%+12.70%-1.05%+0.61%-3.54%
2012年+6.07%+3.68%+1.63%-1.40%-8.61%+6.63%+2.48%+3.26%+3.04%-2.25%+3.78%+2.29%+21.52%
2013年+6.68%+1.25%+2.19%+2.16%+1.02%-2.66%+6.25%-2.45%+5.55%+3.14%+2.54%+4.44%+34.00%
2014年-1.57%+5.06%+0.87%+2.93%+2.42%+1.86%-1.16%+3.10%-1.62%+1.44%+3.01%-0.18%+17.12%
2015年-0.91%+5.80%-1.15%+3.50%+0.07%-1.80%+3.21%-5.93%-1.44%+7.09%+0.81%-1.23%+7.57%
2016年-6.44%-2.04%+9.14%+4.73%+2.19%-2.48%+5.16%-1.33%+2.42%-1.43%+2.88%+2.05%+14.80%
2017年+1.56%+3.77%+2.62%+1.30%+0.57%+0.03%+4.02%+2.20%+3.04%+1.94%+3.79%+0.88%+28.86%
2018年+7.74%-4.46%+0.64%+0.15%+2.16%-1.29%+3.35%+1.60%+0.11%-9.78%+0.41%-6.46%-6.81%
2019年+9.25%+1.87%-0.18%+4.81%-6.24%+5.67%-1.00%-3.58%+2.73%+2.75%+2.56%+1.90%+21.47%
2020年-1.32%-7.87%-12.36%+12.44%+4.26%+2.84%+4.06%+6.55%-3.28%-4.07%+10.42%+4.38%+13.90%


エアーズシー証券のワールドクオント・ミレニアムファンドは、最低投資額が10万米ドルという比較的低い水準に設定されていますが、注意すべき点として二重手数料が発生することが挙げられます。

このファンドは、ミレニアム・マネジメントが設立したベンチャー企業であり、ヘッジファンド運用資産残高ランキングで3位にランクされたミレニアム・マネジメントに関連しています。ミレニアム・マネジメント自体はファンドの直接運用を行っていませんが、優れたファンドマネージャーによって安定的に運用されているようです。

ワールドクオント・ミレニアムファンドの最低投資額は通常よりも低水準の10万米ドルから始めることができますが、エアーズシー証券を通すことでこの低額からの投資が可能となっています。

ただし、この利便性に対する代償として、販売会社であるエアーズシー証券に手数料を支払うことになり、そのため魅力的な利回りがやや減少する点にご留意いただきたいです。

RANK4 ストラテジックキャピタル

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  • 運用会社名:ストラテジックキャピタル
  • 投資戦略:日本の小型株式を対象としたアクティビスト戦略
  • 最低投資額:10万米ドル
  • 運用開始:2015年
  • 許認可:第二種金融商品取引業

ストラテジックキャピタルの特徴

  • 最低投資額が10万米ドル
  • 利回りの振れ幅が大きい
  • 12ヶ月以内の解約は解約手数料発生
  • 保有資産の条件が厳しい
利回り1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月Total
2015年+4.86%-0.64%+4.19%
2016年-6.55%-6.47%+9.56%+0.66%-0.64%-7.65%+6.85%+0.32%-2.36%+4.93%+7.70%+2.63%+7.37%
2017年+1.03%+1.09%+2.56%+1.72%+2.49%+4.77%+1.15%-0.19%+5.02%+1.49%-2.13%+2.62%+23.65%
2018年-1.63%+2.26%-0.55%+1.90%+0.03%-1.78%+1.01%-9.64%+3.06%-4.63%+0.01%-13.96%-22.69%
2019年+13.08%+1.18%+3.74%-3.09%+13.50%+2.24%+8.24%+1.72%+4.67%+6.41%+4.49%+3.09%+76.35%
2020年-0.97%-15.37%-3.67%+2.03%+7.76%-6.18%-8.09%+17.60%+4.23%+0.49%+2.83%-0.46%-3.50%


ストラテジックキャピタルは、最低投資額が10万米ドルという低い水準に設定されていますが、投資条件が非常に厳格な点が課題とされています。

このファンドの投資戦略は、投資先の企業に対して事業提案を行い、企業価値の向上を図りながら投資リターンを追求するアクティビスト戦略です。しかし、事業提案には多くの労力がかかるため、投資対象となる銘柄は限られており、リスク分散が難しいため、利回りの振れ幅が非常に大きくなっていると指摘されています。

ストラテジックキャピタルへの投資は、長期的な視野が必要とされますが、注意すべき点として、12ヶ月以内の解約が発生すると解約手数料がかかることがありますので、これを留意してください。

さらに、最低投資額は低水準ですが、条件として「金融資産が5,000万円以上かつ保有不動産などの資産合計が1億円以上」である必要があるため、投資を検討する際にはこの条件を確認してください。

少額から投資できるヘッジファンドのまとめ

海外の著名なヘッジファンドは一般の個人投資家には敷居が高く、最低投資額が非常に高額であるため、少額からの投資が難しい現実があります。

さらに、多くの大規模ファンドは新規投資家を受け入れていないため、資産が数億円以上あっても投資ができないことがあります。

しかし、国内には中小規模のヘッジファンドも存在し、これらのファンドは最低投資額を100万円から1,000万円程度に設定している場合があります。こうした中小規模ファンドは、大規模ファンドと比べて投資ハードルが低くなっており、少額からの投資が可能です。

ただし、運用資産の規模や最低投資額が低いからといって、必ずしも高いパフォーマンスが期待できるわけではありません。投資を検討する際には、運用実績やファンドの戦略をよく調査し、信頼性の高い中小規模ファンドを選ぶことが重要です。

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