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最近、「FIRE」という言葉をよく耳にするようになりましたが、これまでの早期リタイアとは一体どのような違いがあるのでしょうか?
「FIRE」による早期リタイアを達成するために必要な資産の目安や、通常のサラリーマンがどのようにしてFIREを実現できるのか、そして30代や40代からでも早期リタイア「FIRE」を目指すことは可能なのでしょうか?
これらの疑問から、こちらの記事に興味を持たれたのかもしれませんね。
「早期リタイア」の概念自体は古くから存在していますが、FIREはアメリカで若者たちによって広まった考え方で、倹約と資産運用の組み合わせに焦点を当てています。
つまり、一攫千金を狙う宝くじや高リスクな投資ではなく、じっくりと資産運用を行い、必要な生活費をカバーできるだけの資産を積み上げてから早期リタイアをすることを目指すのです。
FIREブームは特に20代の若者たちを中心に広がっていますが、実は30代や40代からでもFIREを達成し、早期リタイアを実現することは可能です。
この記事では、FIRE達成に必要な資産の目安や所要期間、おすすめの投資方法まで、幅広く解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
「FIRE」は貯蓄と資産運用を前提とした早期リタイアの新しい考え方!
経済的に自立し、若い時期に早期リタイアを目指すアプローチを指す言葉が「FIRE」です。
この言葉は数年前から米国で広まり、マネー雑誌や若者向けの出版物だけでなく、ウェブ記事や動画でも多く取り上げられています。
「FIRE」は、1981年から1995年生まれの世代、いわゆる「ミレニアム世代」を中心に支持を集めている、新しい早期リタイアの考え方です。
従来の早期リタイアとの大きな違いは、40歳までの若い時期に、リタイア後の生活に必要な資金を確保する仕組みを築くことです。
そのため、「FIRE」の実践方法は、1秒でも早くリタイアするために節約し、できるだけお金を増やすというアプローチが主流となっています。
日本でも、米国で有名な「FIRE」に関する書籍の翻訳版が2020年に出版されたことで、一気にブームが広まりました。
特に、コロナ禍を経て将来への不安が高まり、理想的な働き方が模索される中で、「FIRE」の考え方が注目を浴びているようです。
実際に、Z世代の約8割は社会人1年目から貯蓄を始めているという調査結果も示されています。
「FIRE」達成にはいくら必要?まずは貯蓄と資産運用の計画を立てる!
貯蓄と資産運用が重要だと理解しているものの、FIREを達成するには実際にどのくらいの資産が必要なのか気になることでしょう。
目標が不明確だと、具体的な貯蓄計画や資産運用戦略を立てるのが難しいですよね。そこで、FIRE達成に必要な資産の目安を定量的にご説明します!
典型的なFIREでは年間支出の25倍の資産を確保する必要がある!
FIREの発祥地である米国では、FIREを始める際には年間支出の25倍に相当する資産を確保することが一般的な目安とされています。
この「年間支出の25倍」の基準は、米国テキサス州のトリニティ大学の教授たちによって提唱された「4%ルール」または「トリニティスタディ」と呼ばれる理論に基づいています。
この論文では、1926年から1995年までの米国経済のデータをもとに、「どのような投資ポートフォリオ」であれば「どのくらいの期間」にわたって「いくらの割合」を引き出すことができるかが詳細に解説されています。
具体的な例として、FIREを達成してから30年後にも十分な資産が残っている確率は、この論文によると以下のように示されています。
資産が残る確率 | 毎年3%引き出す | 毎年4%引き出す | 毎年5%引き出す |
---|---|---|---|
株75%/債券25% | 100% | 98% | 83% |
株50%/債券50% | 100% | 95% | 76% |
株25%/債券75% | 100% | 71% | 27% |
つまり、株式を多く組み込んだ投資ポートフォリオを維持すれば、毎年4%の引き出しを行っても資産がほとんど減少しないという結果が示されています。
したがって、「年間支出の25倍を確保すればFIREを達成できる」というのが一般的な考え方です。
たとえば、年間の生活費が400万円であれば、1億円の資産を確保することでFIREを達成できることになります。
この考え方は日本経済にも当てはまるのでしょうか?また、3%の引き出し率の方がより安全ではないのでしょうか?といった疑問が浮かぶかもしれません。
しかし、実際には日本からも米国の株式や債券に投資することができますし、あまりに安全策を強調しすぎるとFIREの達成が難しくなる可能性があります。そのため、引き出し率4%が妥当であるとの見解が広く受け入れられています。
そもそも40歳でFIREを達成して早期リタイアするのは至難の業?
米国のFIRE(早期リタイア)では一般的に、40歳でFIREを達成することを目指すのが一般的ですが、果たして年間支出の25倍の資産を確保することは可能なのでしょうか?
FIREのコンセプトは、引退後の贅沢な生活ではなく、早期の経済的独立を追求するものであり、年間の支出を最低限の金額に設定することが多いです。
一般的な二人暮らしの生活費は年間400万円程度と言われており、これを基準にして1億円ほどの資産を築くことが目安とされています。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、年収400万円の人が22歳から社会人1年目から貯蓄と資産運用を始め、毎年10%の利回りで運用すると、以下のような状況になります。
期間 | 年齢 | 70%貯蓄 | 60%貯蓄 | 50%貯蓄 |
---|---|---|---|---|
1年後 | 23歳 | 280万円 | 240万円 | 200万円 |
2年後 | 24歳 | 588万円 | 504万円 | 420万円 |
3年後 | 25歳 | 927万円 | 794万円 | 662万円 |
4年後 | 26歳 | 1,299万円 | 1,114万円 | 928万円 |
5年後 | 27歳 | 1,709万円 | 1,465万円 | 1,221万円 |
6年後 | 28歳 | 2,160万円 | 1,852万円 | 1,543万円 |
7年後 | 29歳 | 2,656万円 | 2,277万円 | 1,897万円 |
8年後 | 30歳 | 3,202万円 | 2,745万円 | 2,287万円 |
9年後 | 31歳 | 3,802万円 | 3,259万円 | 2,716万円 |
10年後 | 32歳 | 4,462万円 | 3,825万円 | 3,187万円 |
11年後 | 33歳 | 5,189万円 | 4,447万円 | 3,706万円 |
12年後 | 34歳 | 5,988万円 | 5,132万円 | 4,277万円 |
13年後 | 35歳 | 6,866万円 | 5,885万円 | 4,905万円 |
14年後 | 36歳 | 7,833万円 | 6,714万円 | 5,595万円 |
15年後 | 37歳 | 8,896万円 | 7,625万円 | 6,354万円 |
16年後 | 38歳 | 10,066万円 | 8,628万円 | 7,190万円 |
17年後 | 39歳 | 11,353万円 | 9,731万円 | 8,109万円 |
18年後 | 40歳 | 12,768万円 | 10,944万円 | 9,120万円 |
19年後 | 41歳 | 14,325万円 | 12,278万円 | 10,232万円 |
20年後 | 42歳 | 16,037万円 | 13,746万円 | 11,455万円 |
こちらのシミュレーション結果をご覧いただくと、年間利回り10%での運用の場合、貯蓄率60%でギリギリFIRE達成が可能なことがわかります。
もちろん、キャリアアップによって年収自体を増やすことができれば、貯蓄率を下げることも可能です。
ただし、FIREを目指す多くの人々は最低でも貯蓄率50%を維持し、さらに意志の固い人たちは70%以上という高い貯蓄率を実現しています。
普段の生活を最小限に抑えて、徹底的に貯蓄に努めることが必要とされており、FIRE達成にはかなりの決意と努力が必要となることでしょう。
実は30代40代から始めて40歳50歳でFIREを達成することは可能!
実は、30代や40代から始めても、40歳や50歳でFIRE(早期リタイアと経済的独立の実現)を達成することは可能なのです。
もちろん、社会人になった直後から資産運用をスタートさせれば、30代の初めごろには早期リタイアも実現できることもあります。
これまでの記事を読んで、「FIREを目指すのってかなりハードそうだな」と感じられた方もいるでしょう。
確かに、社会人としての収入の大部分を貯蓄に充てることは大変な努力を必要とし、生活の楽しみが制限されることもあるかもしれません。
また、30代や40代になってからFIREを目指す場合、リタイアが遅くなることから、その目標に向けてのモチベーションを維持することも難しいかもしれません。
しかしながら、実は米国でも高い利回りが期待できる資産運用先に投資することで、たった10年ほどでFIREの達成が可能なのです。
例えば、30歳から年間利回り40%で資産運用を開始した場合、以下のように計算されます。
期間 | 年齢 | 40%貯蓄 | 30%貯蓄 | 20%貯蓄 |
---|---|---|---|---|
1年後 | 31歳 | 160万円 | 120万円 | 80万円 |
2年後 | 32歳 | 384万円 | 288万円 | 192万円 |
3年後 | 33歳 | 698万円 | 523万円 | 349万円 |
4年後 | 34歳 | 1,137万円 | 852万円 | 568万円 |
5年後 | 35歳 | 1,751万円 | 1,313万円 | 876万円 |
6年後 | 36歳 | 2,612万円 | 1,959万円 | 1,306万円 |
7年後 | 37歳 | 3,817万円 | 2,862万円 | 1,908万円 |
8年後 | 38歳 | 5,503万円 | 4,127万円 | 2,752万円 |
9年後 | 39歳 | 7,864万円 | 5,898万円 | 3,932万円 |
10年後 | 40歳 | 11,170万円 | 8,378万円 | 5,585万円 |
11年後 | 41歳 | 15,798万円 | 11,849万円 | 7,899万円 |
12年後 | 42歳 | 22,278万円 | 16,708万円 | 11,139万円 |
FIREの目標を達成するためには、貯蓄率を40%にすると約10年、貯蓄率を30%にすると約11年で実現することができます。
30%や40%の収入の一部を貯蓄に回すというアプローチは、現実的な方法であり、期間もかなり短くなるため、目標達成のハードルがかなり下がるでしょう。
ただ、「こんなに利回りの高い資産運用先が本当に存在するのだろうか?それにハイリスクではないのか?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
確かに、高いリターンをもたらす資産運用先を見つけるのは難しい場合もありますし、ハイリスクな投資は避けたいと考えるのも理解できます。
しかしながら、ハイリスクなFXや現物株とは異なり、リスクを適切にコントロールしながら、長期的に高い利回りを追求できる資産運用先は実在します。
こうした選択肢を知らなければ、FIREのために過度な倹約や貯蓄を強いられ、生活が苦しくなる可能性もあります。
一般に出回っているFIREに関する本や動画は、貯蓄に焦点を当てたものが多いですが、個人的には資産運用の重要性をもっと強調すべきだと思います。
どのような資産運用戦略を採用すれば、負担を最小限に抑えつつFIREの目標を達成できるのか、その解説をしていきます。
30代40代から早期リタイア「FIRE」を目指すための資産運用先
30代や40代の方が、わずか10年ほどでFIREの目標を達成するには、国内ヘッジファンドが最適な資産運用先と言えるでしょう。
国内ヘッジファンドとは、どのようなものなのか、元銀行員の視点からおすすめする理由を詳しくご説明いたします。
国内ヘッジファンドの概要
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ヘッジファンドとは、市場の動向に左右されずに安定的な利益を追求することを主な目的とする絶対収益型ファンドです。
ヘッジファンドは、年間15%以上の利回りを目指し、中には年間40%を超える成果を上げる高成績ファンドも存在します。
この「ヘッジ」の名前の由来は、直訳すると「避ける」という意味です。ヘッジファンドは高いリターンを追求する一方で、リスクを極力抑える戦略を採用しています。
ヘッジファンドは、投資信託と同じく集めた資金を運用する投資ファンドの一種ですが、その性質は大きく異なる点があります。
比較項目 | ヘッジファンド | 投資信託 |
---|---|---|
投資方針 | 市場に関係なく利益を追求 | 市場と連動した利益となる |
最低投資額 | 1,000万円~1億円 ※国内では100万円も存在 | 1円 |
募集方法 | 私募 | 公募 |
顧客層 | 富裕層・機関投資家 ※最近では一般の個人投資家も増加 | 一般の個人投資家 |
手数料 | 成功報酬 | 信託報酬 |
例えば、株式に投資している一般的な投資信託の場合、市場が上昇すると利益が得られますが、市場が下落すると損失が出ることが一般的です。
ヘッジファンドは、先物取引や信用取引などを積極的に活用することで、市場の下落相場でも利益を追求する能力があります。
また、ヘッジファンドの特徴として、手数料が成功報酬であることが多い点が挙げられます。つまり、ファンドの運用成績が利益に直結するため、ファンド運用者は高いモチベーションを保ちながら運用に取り組むことが言われています。
投資信託は一般の投資家向けに広く公募されていますが、ヘッジファンドは富裕層や金融機関などの機関投資家を主な対象として私募されることが多いです。
投資信託は公募のため、目論見書や有価証券報告書の提出が義務づけられていますが、ヘッジファンドは私募のため、これらの提出義務はありません。
そのため、ヘッジファンドは比較的厳格な規制を受けず、柔軟な運用戦略を展開することが可能です。これにより、リスクを中程度に抑えつつ高いリターンを目指すことができるのです。
国内ヘッジファンドがおすすめである理由
おすすめ理由
- 運用利回りが非常に高い
- 市場に関係なく利益を追求できる
- 投資後に手間がかからない
国内ヘッジファンドがおすすめな理由は、高い利回りを追求しつつもリスクを一定程度コントロールできるため、FIREの達成を早める可能性が高まるからです。
FIREを実現するためには、高い利回りを実現する資産運用が重要ですが、利回りを追求しすぎてしまいリスクが高まることは避けるべきです。
以下は私の経験に基づいて描いた、一般的な資産運用先のリスクとリターンを示したイメージです。
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国内ヘッジファンドは、過度なリスクを冒すことなく高い利回りを期待できるため、リスクリターンのバランスに優れた資産運用先です。
また、FIREを目指すには10年以上の長期投資が求められますが、その間には市場が必ずしも上昇相場とは限りません。
しかし、国内ヘッジファンドは市場に左右されずに利益を追求できるため、金融危機などの予測不可能な事態にも対応できる可能性があります。
ヘッジファンドは種々様々ですが、最近ではコロナショックを克服し、継続して利益を上げているファンドが数多く存在しています。
ここまで魅力的な資産運用先ならば、なぜ多くの人が投資しないのか疑問に思われるかもしれませんね。
実は金融機関や海外の富裕層などの間では、ヘッジファンドは株や投資信託と同様に一般的な資産運用手段として認識されています。
それでも、一般の個人投資家がヘッジファンドに投資することが少ない理由は、最低投資額が高額であることや、日本国内での情報が限られていることが影響しています。
しかしながら、近年では日本国内でも信頼性の高いヘッジファンドが増え、投資業界では非常に人気のある資産運用手段となっています。
さらに、海外のヘッジファンドが要求する最低投資額は数千万円から数億円ですが、国内のヘッジファンドは100万円から始められるなど、個人投資家向けのファンドも多く存在しています。
国内ヘッジファンドおすすめ投資先TOP3
- 第1位 ベイビュー・ アセット・マネジメント
- 第2位 エピック・パートナーズ・インベストメンツ
- 第3位 エアーズシー証券
国内ヘッジファンドでの資産運用を検討する際、どのファンドに投資すれば良いのか迷うことがあるかと思います。
ヘッジファンドは私募の性質を持つため、その実績や投資方法を知るためには、各ファンドに直接コンタクトを取る必要があります。
そこで、私自身が面談や資料請求を通じて得た情報を元に、個人向けヘッジファンドを比較し、ランキング付けを行いました。
働きながら資産運用で豊かな将来を形成する「緩やかなFIRE」が理想的!
ここからは、個人的な意見になりますが、私は働きながら資産運用を通じて将来の豊かさを築く「緩やかなFIRE」が理想的だと考えます。
FIREを目指す人々の中には、早期のリタイアに執着しすぎて、リタイア後の生活を具体的に想像できていない方もいらっしゃるかもしれません。
実際、年間400万円程度で暮らすと、大きな余裕を持った生活は難しいでしょうし、時間をどう使うかに苦労するかもしれません。
例えば、レジャーや交際費、教育費を大幅に削減してFIREを達成したとしても、その結果が寂しく感じられることもあるかもしれません。
もちろん、FIREの達成を否定するものではありません。
私の考えでは、FIREの価値は、資産を築くことで将来の人生において自身で選択権を持ち、人生をより自己主導的にコントロールできることにあると思います。
十分な資産があれば、自分の人生における選択肢も増えるため、例えば高収入のために苦手な仕事を続ける必要がなくなり、好きな仕事に転職する道も開けます。
私自身も一定の資産を持つことで、「いつでもやめられる」という自信を持ち、自分のペースで仕事に取り組むことができています。これによって、資産運用で得た資産を「生きるため」ではなく、「楽しむため」に活用することができています。
そのため、普段から無理なく資産運用を行い、その資産を使って豊かな生活を楽しむ「緩やかなFIRE」を、私はおすすめします!
30代40代からの早期リタイア「FIRE」のまとめ
20代の若者を中心に注目されているFIREを、30代や40代でも実現することは可能なのかについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「FIRE」とは、貯蓄と資産運用を基盤とした早期リタイアの新しいアプローチですね。
米国テキサス州のトリニティ大学の研究によれば、FIRE達成には年間支出の25倍に相当する資産を持つ必要があります。
これを実現するためには、貯蓄率を50%以上に保ちつつ、20年以上にわたって厳しい倹約を実行する必要があり、かなりの覚悟が求められます。
ただし、実際には30代や40代からでも始めて10年ほどでFIREを達成するケースも存在します!
その具体的な方法としては、リスクを中程度に抑えつつ、長期的に高い利益を追求できる国内ヘッジファンドなどの資産運用先に投資することです。
FIREの真の価値は、資産を形成することで将来の人生において自身で選択肢を持ち、人生を自分自身で主導的にコントロールできる点にあります。
おすすめ1位 BMキャピタル
おすすめ度 | |
会社名 | ビーエムキャピタル合同会社 |
ホームページ | bmcapital.jp |
特徴 | 1,000万円から購入可能な年間利回り10%前後が狙える人気No.1国内ヘッジファンド |
代表 | 森山 武利 |
設立 | 2013年 |
平均利回り | 手数料控除後10%前後 |
投資戦略 | 日本株ロングショート、割安中小株式、アクティビスト |
最低購入金額 | 1,000万円 |
紹介者 | 不要 |
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